当院の名前の由来を聞かれることがありますので、ここでご紹介させて頂きます。
私はクリスチャンで、日頃から聖書に親しんでいます。
【エニシダ】というのは、旧約聖書の列王記 第一19章4~5節にある【エニシダの木】を意味しています。
『…エリヤはそれを知って立ち、自分のいのちを救うため立ち去った。…自分は荒野に、1日の道のりを入って行った。彼は、エニシダの木の陰に座り、自分の死を願って言った。
主よ、もう十分です。私のいのちを取ってください。…彼がエニシダの木の下で横になって眠っていると、見よ、一人の御使いが彼に触れ、…』
列王記という旧約聖書の書物のなかに、エリヤという預言者がいます。
エリヤは、イスラエルが南北に分断された時代に活躍した預言者です。
北イスラエルのアハブ王の妻イゼベルは、王妃の座を利用する独裁者で、夫であるアハブ王も支配されていました。
イゼベルは自分の地位が脅かされる恐れから、エリヤの命を狙いました。
エリヤは、逃げて疲れ果て、現代でいうバーンアウト(燃え尽き症候群)状態に陥り、死まで願い、そして、そのまま眠ってしまった…。
そんなエリヤにとって、エニシダの木の下は唯一の逃れ場であり、神様からのいやしの始まりの場所でありました。
いやしは、横になって眠っていたエリヤに【触れる】ところから始まりました。
そして食事をし、再び横になる。そうするうちに少しずつ回復し、生きる力が与えられました。
治療に来られた方に【触れる】
そして、苦痛がいやされ、人生を前向きに歩んでいける場所となるように、と願いを込めて由来としました。
人は、日々の様々なことから心身に影響を受けながら生きています。日頃から健康に気遣っていても、何かのきっかけで心や身体に不調が現れることは自然なことです。そして、心身が回復していくためには治療が必要ですから、いつでもお越しください。